アプリ「どうして勇者様はそんなに弱いのですか?」プレイ感想

アドベンチャーゲームアプリ「どうして勇者様はそんなに弱いのですか?」プレイ感想です。

キャッチコピーは「超必殺技ADV」。

ネタバレあり。

 


「超必殺技ADV」と銘打っていますが、この「どうして勇者様はそんなに弱いのですか?」はふつうのアドベンチャーゲーム。

バトルを楽しむといった要素はほぼなく、あったとしてもどういうシーンでどの必殺技を使うか? のコマンドを選ぶくらい。

なので「自分バトル下手なんだけど大丈夫かなぁ~」という心配はいらないゲー。

 

どういうストーリーなのか、そして「どうして勇者様はそんなに弱いのですか?」とかいう疑問形タイトルの意味ってなんなのか、ということを軽く紹介します。


とある魔王の城近くに立つ教会。そこに孤児として住む主人公はある日、女勇者と出会います。

しかしその女勇者、とてつもなく弱かった!

なんで勇者を自称できんのっていうくらいのレベル。

 

対する、しがない孤児である主人公はとてつもなく強かった

じつはこの主人公、魔王討伐にはるばるやってきた数多の勇者たち全員から必殺技を叩き込まれてきた武闘派孤児なのです。


いやもう、なんで勇者が数多く存在してるんだとか、めちゃ強い孤児ってなんだよとか、開始早々つっこみどころが満載でした。もちろんそのあたりの疑問の答えは作中で明らかになります。そう、勇者が数多くいるのにも、主人公がめちゃめちゃ強いのにも理由があるんですよ。

 

で、そんな弱い女勇者は強い主人公を仲間にします。

魔王城に入り、魔王を討伐するのが今回のゲームの最終目標。


ちなみに魔王城や教会がある地域にはさまざまな勇者がいます。

彼ら勇者はなんと魔王城に入ったあと、魔王に敗れて記憶喪失になっていました

そこで主人公は彼らに記憶と、彼らが本来使えた必殺技を思い出させるべく奔走

。ちょっとしたおつかいですね。

 

この「どうして勇者様はそんなに弱いのですか?」では、アイテムではなく必殺技を集めていきます。必殺技を集めることによって目の前の問題が解決していくのです。

 

ここから本格的にネタバレしていくんですが、

この主人公、じつは元勇者でした

 

えっ? って思いますよね。私も、えっ? ってなりましたが、そんなプレイヤーを納得させるのは「記憶喪失」という設定。

そう、主人公もかつては魔王に敗れた勇者だったのです。

 

おまけに、おまけに、女勇者はというとじつは勇者などではなく……

そう……

○○だったのです……

(あえて伏字)

 

 

じゃあなんで(元)女勇者はそんなに弱いのか?

それはある必殺技が関係していました。

 

その必殺技というのは、相手の記憶を奪いつつ自分の記憶も消えていくという技。

 この主人公と(元)女勇者の二人はこの必殺技によって記憶喪失になってしまっていたのです。だから(元)女勇者はこんなに弱くなっているのです……

で、途中、二人の記憶は戻るんですが、世界平和のために魔王は討伐しなくっちゃいけない。そこで主人公は……(泣)

 

というストーリーでした。

 

女勇者が可愛くコミカルに描かれていて、主人公との関係性も丁寧に発展されていくぶん、終盤は「どういうオチになるんだ!」とハラハラさせられました。こう、ヒロインである女勇者に愛着が湧くようなストーリーにきちんとなっているんですよ。だからこそというか。

 

エンディングは一種類なのかな……?

サブイベントによるゲームの達成率は数値化されますが、たぶんエンディングは分岐しないはず。

 

公式によるとプレイ時間の目安は3~4時間だそうですが、私は三日くらいかけてコツコツ遊びました。

メインストーリーもそうなのですが、サブイベントもすっごく難しい! というわけではなく、自力でヒント集められるレベル。もちろんサブイベントは完全スルーでもいいんですが、サブイベント限定の必殺技とかもあるので、無理のない範囲で進めておくと吉。と思います。

 

個人的にプレイは一回だけでお腹いっぱいになるかなという感想です。

世界設定を考察したりシステムを楽しんだりする系のゲームではなく、シナリオがウリのゲームですね。