私がジャイロ・ツェペリを好きな理由

ジャイロ・ツェペリの魅力(カッコよさ)について語る。

 


タイトルにもありますとおり、私はジョジョの奇妙な冒険 スティール・ボール・ラン(以下SBR)のキャラクター、ジャイロ・ツェペリが好きです。
大好きです。


その理由はずばり「死にざまがカッコよすぎるから」であります。

 


SBRをご存じないかたには申し訳ございません、ネタバレです。


ジャイロ・ツェペリは死ぬんです。


作中で。


その死にざまがカッコいいんです。

 

 


なぜ死にざまがカッコいいのか。


カッコいい死にざまとは、なんなのか……。

 


つまりどういうことかをこれから説明していきます。

 

 


まずジャイロがなぜ作中、死ぬことになったのか。


それはジャイロやSBRの主人公ジョニィの敵、合衆国大統領に要因があります。


ジャイロとジョニィは大統領とバトルし、ジャイロは死ぬのです。

 


バトルシーンの詳細は割愛しますが、ジャイロの武器である鉄球(完全なる球体)が、大統領の能力によって「楕円形」になってしまった、とだけ解説します。


これも詳細は割愛しますが、楕円形になってしまうとフルパワーの攻撃にならない、ということらしいです。→【訂正】楕円形になってしまうと「無限」に大統領を攻撃できない(大統領を倒すには無限に攻撃できることが必要)ですね。


※もっと詳しく知りたいかたは「ジャイロ 黄金の回転」でググってください。ここではジャイロの死にざまについてのみ触れています。

 


また、ジャイロの武器、鉄球は本来2個セットなのですが、偶然にもこのとき、2個のうち1個の鉄球はジャイロから離れたジョニィのもとにありました。
これもジャイロの死に繋がった原因のひとつではありますが、1個をジャイロに渡すことができなかったジョニィに非があるのかというと、そうではありません。むしろ「それでよかった」としか言いようがありません。これについては後述の内容から読み取れることでしょう。

 


そしてだいじな「なぜ死にざまがカッコいいと言えるのか」です。


あいにく私も「ジャイロ、すっごくカッコいい死にざまだった」と気づいたのはジャイロが死んでしばらく経ったあとのことです。


それはジョニィのセリフ、


「鉄球が楕円形と知ったとき、ジャイロは次に僕の馬が狙われることに気づいた」


これであります。
まさしくこれが「ジャイロの死にざまカッコいい」と私が述べうる最大の理由です。

 


割愛ばかりで恐縮ですが、ジャイロとジョニィにとって乗馬は欠かせない行為です。


ジャイロの鉄球が完全な球体であらねばならない理由は「黄金の回転」なのですが(ググってください)、この黄金の回転には馬力が重要なのです。


事実、ジョニィはジャイロの死後、黄金の回転をもってしてようやく大統領を始末することができました。


黄金の回転、つまり無限のエネルギーがなければ大統領は無限に復活(具体的にはパラレルワールドの自分と入れ替わる)してきたことでしょう。


このように黄金の回転はジャイロやジョニィにとって必要不可欠なものだったのです。


黄金の回転が必要不可欠 = 馬が必要不可欠 = 馬を奪われたら大統領を殺せない = 大統領は遺体を手にする = 遺体の力で大統領が合衆国にふりかかる「不幸」を合衆国外に押し付けてしまう


です。
ここで出てきた遺体についてもググってください。

 


話を戻します。


「鉄球が楕円形と知ったとき、ジャイロは次に僕の馬が狙われることに気づいた」ということは、ジャイロは「自分(ジャイロ)が負けたあとはジョニィが殺される」とすばやく察知し、「ジョニィが大統領に勝つよう立ち回り」ました。


これこそがジャイロのカッコよさ……なのですが、先述したように、私はジョニィのセリフがなければ「あっジャイロ死ぬんだ。ふ~ん」と軽い気持ちで済ませていたことでしょう。


※ジャイロと似た運命を辿ったツェペリ男爵やシーザーがいましたが、彼らの奮闘を見ていた当時、私は不甲斐ないことに絵柄の濃さに慣れることに精一杯で、彼らの戦いの意味について気づくことができませんでした。
(というかシーザーは良くも悪くも特攻していったフシがあるからジャイロとはまた異なる結末であるように感じる。)

 


ジョニィが気づかせてくれたように、この「ジョニィが大統領に勝つよう立ち回った」ことこそがジャイロのカッコよさの秘訣であることは間違いありません。
短く言うならば機敏さ、機転が利く、です。


それがジャイロのカッコよさなのです。

 
そこに「自分が負けた(大統領に殺された)あとのことを想定する」勇敢さが加わります。


私がジャイロであったなら、「自分はここで殺されて退場するけどジョニィ、おまえは自分でナントカして頑張れよ~!」と言って死ぬことでしょう。


このナントカを、本当にジョニィがなんとかしてしまえるよう、ジャイロはジョニィを導いたのです。死ぬ間際において。


ここに私はカッコよさと尊敬の念を抱かずにはいられません。


私も死ぬときはこうありたい、今ではそう思います。

 


以上、
「自分が負けた(大統領に殺された)あとのことを想定し、ジョニィが大統領に勝つよう立ち回った」

 


これこそが私がジャイロを好きな理由です。