「僕たちがやりました」第9話感想

 そりゃ死ぬわ。

 

 

いやイキナリなんなん、て感じですけれども、第9話の感想をひとことで言い表すならこうなりました。
おそらく視聴者の皆さんの中にもこう思った方は大勢いらっしゃるはず。

 

だってですよ。
だってですよ。

 

報復とはいえ爆発に巻き込まれ負傷し、好きな人を守るために自ら腹にナイフをぶっ刺し、唯一の家族だった祖母も他界し、バイクレーサーになる夢も絶望的どころか今後まともに歩けるかさえ危うい将来……

 

いくら親友ができたからって、そりゃ死ぬわ。

 

介助が必要な体になっていて、頼れる人はいない。
親友だからって自分に金銭的肉体的援助をしてくれる確証もないし、親友だからこそそこまで迷惑はかけたくない……自殺を考えないほうがおかしい。

 

一人ってめちゃつらいよ。

私も自殺しかけたときはあった。なんかめちゃめちゃ孤独に思えたしたぶんこの先孤独になる。友達とか恋人とかそういうのではなく、もっと家庭的な、こう、自分と共同体でいてくれる人がいなくなる絶望感ですね。

今はとりあえず生きるかーって考えてますが。超気楽に。

 

市橋にも気楽にいこうよ!って言ってやりたいけど、私の場合とは段違いに希望ゼロなので、なんかもう、仕方ないよね……と思えて仕方ない。
だからって自殺を容認するわけではないけれどもね。そこは履き違えちゃダメだけどね。

 

うーん。
どうすれば市橋は幸せなれたのか?

 

親が生きてれば良かったと思う。まだ。

これに尽きる。

 

「僕たちがやりました」ってあれですねえ、罪の意識とか贖罪とかいう表立ったテーマの裏に〝親と子〟っていう隠れテーマがありますね……。
トビオはごくごく普通の家庭、いさみんとマルはよくわからないが、今宵ちゃんは片親の父が単身赴任でずっと一人ぼっち。そして妊娠→シングルマザー。パイセンは言わずもがな裏社会のドンと親子で、先生はそのドンに父親を殺され……という、色んな家庭事情を見せつけられ、ううんと唸ってしまいます。トビオももしかして父親が単身赴任なんだろうか。

 

市橋にもそこそこ幸せになってほしかったけど、個人的に今宵ちゃんとお腹の子どもにとても幸せになってほしい。
あそこでいさみんを突き放したのは正解だし、その選択をした今宵ちゃんエライ!と思いました。立派だなあ。