急行2号のブログ

いろいろします。

ドラマ「リバース」感想

ネタバレ有り。

 

このドラマはあくまでも事件解決ではなく「死者と向き合う」ことを課題とした物語だと感じた。

どうやって死者と向き合うか? それは人それぞれだし正解なんてないんだろうが。

 

もうひとつ、「死者が生んだ絆、出会い」のようなものも描かれていた。

広沢の母親と小笠原さんや、そもそもメインの同級生四人も広沢が死んだからラスト、あそこまで仲が深まった。深瀬と美穂子は言わずもがな。

「人が死ぬ」って、そういう側面がある。

姉が死んだ後、姉の同級生と初めて遊びに行く機会が生まれたことを思い出した。これと同じ感じで、広沢が死んだからこそ温まった絆、があった。

 

個人的に広沢の母親が好きだな。

たぶん大事な人が死んで、あるいは殺されたも同然と知ったとき、綺麗事を言える人なんて嘘っぽいし、広沢の母親はそれをしなかったから(こう言うと変だが)ホッとした。「人間っぽさ」が出ていて。

彼らを許さなくていいんですよと言った小笠原さんも良かった。

そこで広沢の両親や小笠原さんが深瀬ら四人を許しでもしたら、きっとドラマが台無しになってただろうなあと思う。

 

しかし深瀬はまた就活を報告して喜び合える人が見つかってよかったなあ。それがまた年の離れた小笠原さんだったから面白い。

にしてもラストに主題歌が流れると、最終回なはずなのに次の謎が出てきた気がして、なんだかどうしても緊張してしまった。(笑)

 

広沢の父親のセリフ「(誰かが死んだことによる苦痛などは)生きてる人間が埋め合わせしていくしかない」というのに、本当そうだよなあと頷かされた。

 

観てよかったなあと思えたドラマだった。

映画「英国王のスピーチ」感想

 

吃音に悩むイギリス王ジョージ6世とその妃エリザベス、そして言語障害専門のライオネルが中心となって物語を展開する映画。

 

恥ずかしながらこの作品がアカデミー賞作品賞を受賞した偉大な映画であることは、観賞し終えたあとに知りました。

 

以下あらすじを含めた感想です。

 

まずジョージは物語序盤では王位継承権第2位の王子であり、王位に即位するのは物語後半でした。

ジョージは非常に「どもり」がヒドい。

なので夫を思う妻エリザベスが〝言語障害専門〟のライオネルとジョージを引き合わせたのですが、まあライオネルが曲者曲者。

 

相手が王族だろうがライオネル自身からは屋敷に出向かない。

言語障害を克服するための訓練はライオネルの自宅兼仕事場で。

訓練部屋に入ったなら王族も平民も関係なしに対等な立場で。

ジョージのことは遠慮なく「バーディ」と呼ぶよ!(バーディと呼んでよいのは本来王族の家族だけ)

 

という、変人中の変人でした、このライオネルという御仁。

変人というか遠慮がない。

 

舞台がイギリスで、主人公の言語に難があり、それを正していくパートナー……というところでピグマリオンを思い浮かべました。

そう、この主人公ジョージもピグマリオンの主人公イライザと同じく、そしてライオネルと比肩するほどの曲者なのでした。

 

自分は吃音がヒドいから王になんてなりたくない!

と主張するのです。

しかし物語は面白おかしいほどにジョージに無情で、周囲の環境はジョージをイギリス王にしてしまいます。

なんだかもう本当に笑っちゃうくらい、見事に王位に就くのです。

 

そこでジョージはなんとか〝どもらず〟スピーチしようとするのですが……

 

やっぱり無理ー!

 

なので、ライオネルと二人三脚で吃音を克服していきます。

ライオネルはジョージと触れ合うことで、ジョージの吃音の原因が幼い頃からの周囲による教育だと見抜きます。

左利きを矯正されたり、乳母から虐待まがいのことを受けていたり、父からのプレッシャーだったり……なにもただの性格ではなく、心の負担が吃音となってジョージの表面に現れていたのです。

ライオネルは(やり方は粗っぽいですが)ジョージのメンタルケアをしていきます。

粗っぽいですが。

 

しかしその吃音の原因を聞くと、私、ジョージへの愛着というか、愛情というか、同情というか……そういった親愛的な感情が生まれてきてしまいました。

ジョージはすごく頑張ってる。めちゃくちゃ頑張ってる。

だから、ライオネルになんとかしてほしい!物語が進むにつれ、そう思うようになっていました。

ジョージがマイクの前に立つたびに、何度「頑張れ!」と言ったことか。

 

そして物語ラスト、ジョージは約9分ものスピーチを見事成功させました。

 

そうなるともう、おめでとう、しか言いようがない。

状況は状況だが(第二次世界大戦が始まる最中でした)祝福せずにはいられなかったです。

よかったー!

 

あと、この映画で素晴らしいのが、ジョージの妻エリザベスの夫へのサポートです。

エリザベスは夫の吃音を「なんて素敵」と言い、吃音に悩む夫のためにライオネルを捜し出し、訓練中も献身的に支えてました。

なんか、すごい夫婦愛だなあと思いました。

夫婦愛……家族愛、ですかね。素敵だなあ。

戦争になってしまうラストだけど、それでも幸せを感じずにはいられないのは、エリザベスの存在があったからだと考えます。

 

にしてもライオネル、こういう変な人、好きだなあ〜。

そう思いました。

だいたい合ってないか?

今まで「ノマド」という言葉を「NO 窓(窓口がない)」という意味だと思い込んでたんですが、どうやら違ったらしいことを知り愕然としました。

が、まあだいたい合ってる気がするのでいいかな、とも思いました。

 

そんな感じで、いつもだいたいで生きてきてるなあ……とつくづく考えます……。

 

でもだいたいこのくらいでちょうどいいんじゃないか?

私には。

好きな悪役の話

これは好みの話なのですが。

 

色んな作品において悪が存在していて、それは主人公の敵役であることが大半ですが、そういった敵役には悪の道に走った動機、理由、思想がありますよね。

 

私が「好きだー!」となるのは完全なる悪役……動機も理由も思想も頑固なもので、何が何でも目的を成し遂げる!といった悪役です。

 

主人公(善)にほだされる悪役というのもそれはそれで魅力的なのですが、「それじゃあ(悪どいことに走るのも)仕方ないね」というようなキャラクターには、うーん、と首をひねります。

あとなんか、優しい一面が後出しにされると、ううーん……なんか違う!と思ってしまうことを最近自覚しました。

 

悪役自ら「自分にはこうこうこういう過去があったんだよ!」と(情状酌量を求め気味に)言われても「知らんがな!それでも悪いことしたのには変わりないやん!」と思ってしまう。

 

癸生川探偵シリーズで「どんな動機があっても人を殺す奴は殺す、殺さない奴は殺さない」という、言うなれば価値観の道しるべになるものを体に染み込ませたから、というのも一因だろうか。

殺す奴は殺す、私はその〝殺す奴〟を悪役には期待しているので、本当は殺したくはなかったんだ、なんて言われると肩透かしを食らってしまうのかもしれないです。

「どっちつかず」と言うか、中途半端で、いまいち振り切れてない感じの……。

これと似た話でドラマ女囚セブンで「犯罪は犯す奴が悪いんじゃない、犯させるほうが悪い」というのも出てきて、今少し自分の価値観を整理しているところです。

 

理想の悪役は幻水2のルカだけども(あとはジョジョプッチ神父とか大統領)、そんな邪悪な敵役だと、主人公に葛藤が発生しづらいという問題にぶつかる気がする。

 

逆に理想の主人公はリーガル・ハイの古美門先生かな……と思います。

橋爪功さんが好きだと告白します。

 

橋爪功さんが好きだ。

 

なんで好きかって言いますと、

小学校の頃(これはあまり大きく言うことではないんだが)学校をサボって観ていた「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングで橋爪功さんが出演する回がありまして。

あれってコーナー中、ゲストとゆかりのある人たちから贈られてきた花を飾ってるんだけども、橋爪さんが呼ばれた回、たしか花が一つしか無かったんですよね。

タモリさんも若干驚いていたのですが、そこで橋爪さん、堂々と

「アタシ友達いないんですよ」

と言い放ったんです。

 

そこでもう好きになりました。

 

それまではお昼の二時間ドラマでしか観たことがなかった橋爪さん。

その二時間ドラマも「今でも放送されてる(から共演者なりスタッフなり花を贈呈してくれる友達いる)でしょ?」とタモリさんが質問すると、橋爪さんは

「いやアレ再放送ですから。撮影したのだいぶ前ですから」と。

さすがのタモリさんも苦笑していた気がします。

 

人前で、しかも笑っていいとも!のテレフォンショッキングでそんなことを言ってのける橋爪功さんに私は子どもながらに惹かれるものがありました。

 

なんか……なんか素晴らしいですよね。

いや、この〝なんか〟の理由、正体は、いまだに自分でもよくわかってないんですが……。でもなんか好き。

 

それをどこかに記しておきたくてこの記事を書きました。

 

これはどうでもいいことに近いんですが、

橋爪功さんと、小日向文世さんと、小堺一機さんって、なんか雰囲気似てるからこの御三方好きです。

なんだろう……お顔立ち? 似てる気がするんですよね。

BONNIE PINKさんの歌詞について考える

 

BONNIE PINKさんといえば、まず「A Perfect Sky」をついつい挙げてしまう。

カラオケでよく歌ってたからかな。サビのフレーズが歌ってしまいたくなる。

 

次に「鐘を鳴らして」や、「Water me」、「カイト」などなど、どのアルバムにも名曲が入っている。

 

ところでBONNIE PINKさんは甘さのある歌声が特徴的なんだけれども、その歌詞までもが必ずしも甘甘なわけではない。どちらかというと粗忽で塩っ気があるものが多い。

A Perfect Sky」なんかはまさに海水みたいな塩っぱさがあって(それは決して涙の味なんかじゃない)、〝男前〟なのだ。女目線の歌なのに。

ひたむきで、したたかで、ついでにあたたかさもある歌詞ばかりなのだ。

 

そして最近、その歌声と歌詞のギャップに魅了されているのだと気付いた。

 

たとえるなら、マンションの一室で、コンクリートが剥き出しの壁にクリーム色のペンキを塗りあげていっているかのような曲ばかりなのだ。

(塗っているのはもちろんBONNIE PINKさんだ。)

 

そんなたくましさがある。

 

 

お気に入りは「Cotton Candy」だ。

 

ひとりで歩くにはどうしたらいいんだろう。そうだ、背筋を伸ばせばいいんだ!と前向きに生きる曲。

そう、落ち込んでいるかのように見えてこの曲、じつにポジティブなのだ。

しかし曲調はあくまでもメルヘンチックなので、そんなメロディーと歌詞のギャップに、自分はまたしても魅了されてしまったのだ……。

「LEON」感想

 

眠れない夜に観た。

ものすごく今さら感があるが観た。

こういう機会じゃないと観れなさそうな、泣けそうな映画だなあと思っていたからか、案の定ボロボロ泣いた。

 

以下ネタバレ有。

 

 

まず思ったのがナタリー・ポートマンさんめちゃくちゃ可愛らしい……。

透明感ある白い肌、愛らしいという他に形容しがたい瞳、スラリとしたスタイル、しかし柔らかさを感じさせるあどけないセクシーさ。

もう一度言う、可愛らしい。

 

ナタリーさん扮するヒロイン・マチルダは麻薬取締局に家族を惨殺される。

とはいえ両親や姉との仲は良くなく、ただ自分を頼っていた弟だけのために、隣室だった殺し屋レオンに復讐を願い出る。

「厚意で助けたからには責任持って面倒みて」というマチルダを保護し同居を始めるレオン。マチルダに殺し屋作法を教えつつ、マチルダからの求愛に戸惑うレオンは、のちに麻薬取締局の〝客〟を殺害する。

 

以上がおおまかなあらすじ。

 

破天荒なマチルダと不器用なレオンのやり取りが面白く、かつ温かった。

恋人や愛人としては一切マチルダに触れなかったレオンも素敵だね。素敵としか言えない。

 

にしても、本当、ナタリーさんの肌、画面越しでも柔らかさが伝わってきてスゴイ。

あの唇好きだ。

その体に触れなかったからこそレオンの魅力も増した。

 

トーリーは、不器用な男と少女の無垢な愛という、一見ありきたりに思えるものなんだけど、だからこそ純粋に泣けた。

だけどレオンが終盤、危険も仕事仲間のことも顧みずに麻薬取締局の客を全滅させた理由って何だろう。何だったんだろう。(危険な仕事=スタンスフィールドのところ、だと思わせられたし)そこだけが疑問だ。

「麻薬は子どもも殺す」から? マチルダに感化されたということか?

そしてラスト、背後から迫ってくるスタンスフィールドの銃口に気付けそうなものなんだけどな……。

 

レオンに生きて幸せになってほしかったんだが、それは許されなかったんだろうか。殺し屋だからか。

殺し屋は幸せになっちゃいけないんだろうかという問いにはもちろんイエスと答えるけれども、だけど、じゃあ昔レオンを不幸に貶めてよかったのかという問いにはノーだと思うし、すっごく何とも言えない

殺し屋としては幸せになってはいけないけど、人間としてはもっと幸せを掴んでほしかった。かな。

マチルダも、観葉植物を根付かせて、無理やり納得した感が拭えない……。

 

結局のところ言えるのは、人殺しも復讐もだめだってことだな。

という考えに至ることができた映画だった。